キッチンの床を無垢材にしてよかった!困ることなんて何もありませんでした

無垢材は水に弱いとか、汚れが染み込んでしまうとか。キッチンには向いていないという情報が出回っていますが、果たしてどうなのでしょうか。我が家の無垢材のキッチン床をご覧ください。

無垢材に決めるまで

我が家は「木の家」にしたいと思って作り始めました。

土台に使う木材も、安全で耐久性のある日本のものを選びました。

そしてフローリングも無垢の木材と決めていました。素足で木の質感や温かみを感じながら過ごせて、そして時間が経つほど味わいがでて長く愛着をもって使えるからです。

でも、無垢材=水に弱い、というのが一般的によく言われています。ですのでキッチンはさすがにタイルの方がいいのかな、と当初は考えていました。タイルとステンレスキッチンも、無骨でカッコいい組み合わせですよね。

それが、最終的にタイルをやめることにした決定的な理由は、冷たいのがイヤだったからです。

家づくりの目標の1つが「暖かい家」でした。冬でも半袖で過ごせるくらいの家にしたくて(そうはなりませんでしたが)、高気密高断熱の家にしました。タイルはどうしても冷たくなります。よく考えると、おそらく立ち仕事で一番長く過ごすのがキッチンになりますから、快適性を優先しました。暖かいだけではなくて、柔らかいので疲れにくいというメリットもあるようです。

選んだ木材

1階部分は全て同じフローリング素材で統一しています。当初は、明るい色合いに惹かれてメープルを希望していましたが、最終的にはバーチ(カバ)にしました。

広幅にこだわって、幅130mm×長さ1820mm×厚さ15mmのものを選びました。

これについては、いつか別に詳しく書きたいと思っています。

無垢材にしてよかった

気になるところはキッチンマット

シンク前とコンロ前にはキッチンマットを敷いて、汚れを防いでいます。

自然塗装でも汚れが染みない

塗装はオスモの自然塗装です。ですのでウレタン塗装などよりも水や油の汚れが染み込みやすいかなと予想していました。

ところが実際は、オスモ塗装でもきちんと汚れを弾きますし、汚れた時にすぐにきちんと拭けばシミになることはそうないと思います。汚れた時は少し濡らしたキッチンペーパーでゴシゴシしてます。

シンクで洗い物をしたり、食洗機に食器をを出し入れしたりする時、キッチンマットの外にもかなりの量の水が飛んでいます。そしてそれほどこまめに拭いていませんが、水滴がシミになったりはしていません。

ただズボラな我が家では汚れをすぐに拭かなかったりするせいで、下の写真にあるような多少のシミができています・・・。

暖かくて柔らかい

なにより無垢材の最大のメリット、暖かくて柔らかいです。冬でも冷たくならないので、裸足で過ごすことができます。寒いからキッチンに行きたくない〜ということにならなくてよかったです。

それと柔らかいので、床に食器を落としても割れにくい。食器が割れて床掃除をするときほど、悲しさと苛立ちとを感じることはありませんから。時間がなくて急いでいる時ほど割ってしまいますしね。

これがタイルだったら、ガラスや陶器が割れたり漆器が欠けたりしているような気がします。

実際の経年写真(3年)

⬇️どうでしょう、パッと見た感じは全体に綺麗な状態ではないかなと思います。

⬇️ただ、フローリングの隙間にゴミが溜まります。近づいてよく見ないとわかりませんが、よく見ると結構溜まっているのがわかります。掃除機をかけたり色々してみたのですが、どうしようもなかったです。もう諦めて気にならなくなりました。

⬇️シミが数カ所あります。たぶん、何かをこぼしたまま放ったらかしにしていたんだと思います・・・。実際に生活していると全く気にならない程度です(そういう性格だからシミを作っているのかもしれませんが)。

こういうものも含めて経年変化と思っていますが、無垢なので、気になる場合はヤスリで削って手当てすることもできるはずです。そういうメンテナンスができることも無垢材の良いところですね。

上のシミの拡大です

⬇️色の変化です。上の部分がキッチンマットを敷いていたところ=もともとの色、下の部分が変化した色になります。結構くっきり分かれています。

最初はやや赤みがかった色だったのが、少しグレーがかって落ち着いた色になってきています。普段過ごしていると全く気付きませんが、こうやってみるとよくわかりますね。あと10年、20年経つとどんな色になってゆくのか、とっても楽しみです。

メンテナンス

使用しているのは、OSMO(オスモ)のシリーズです。ドイツ製の有名な製品です。自然素材で有害物質を含まず、“赤ちゃんの口に触れても安全”を売りにしていて、無垢材のケアといえばコレという感じです。我が家は最初の塗装もこれだったため、迷いなくこれにしました。

ウォッシュアンドケアーでの水拭きが基本です。オスモのサイトによるとなんと週1回!なかなかできませんよね。

そして半年〜1年に1度はワックスアンドクリーナーでワックスがけをします。我が家では3年間でまだ1度しかしていませんが・・・。

でもこうやって、メンテナンスしながら経年変化を楽しみながら過ごしてゆくのが幸せですね。

我が家は最初は⬇️このパッド付きのセットを買いました。

まとめ

水気や汚れについては、杞憂でした。スボラな我が家でもわりと綺麗に保てているので安心してください。

立ち仕事で一番長い時間を過ごすキッチンが無垢のフローリングというのは、本当に過ごしやすくて快適です。